2020-11-12 第203回国会 衆議院 本会議 第5号
離脱の要因を一つに絞ることは困難ですが、少なくともEU側から見れば、ヨーロッパ全体を一つの地域として政治的、経済的統合を進めてきた流れに逆行し、EUという共同体全体の利益を損なう可能性もあるものと考えられます。 そこで、外務大臣に伺います。外務大臣は、英国のEU離脱をどのように評価しているのでしょうか。
離脱の要因を一つに絞ることは困難ですが、少なくともEU側から見れば、ヨーロッパ全体を一つの地域として政治的、経済的統合を進めてきた流れに逆行し、EUという共同体全体の利益を損なう可能性もあるものと考えられます。 そこで、外務大臣に伺います。外務大臣は、英国のEU離脱をどのように評価しているのでしょうか。
経済的統合と政治的な多様性との溝が大きくなり、ついにはEUを不安定にする危険を生み出す可能性さえあるわけであります。 真の共通外交政策を発展させる作業は困難に直面していますが、防衛問題に関しては、勇気づけられる前進が見受けられたことも見落としてはなりません。
ヨーロッパでは、国民国家の主権を相互に移譲し、超国家機構であるヨーロッパ連合を形成して国家間の経済的統合化と政治的協調化を進めています。一方で、地域の個性や文化を尊重し、補完性の原理に基づいて、地方分権を推進し地域の自立性を高めています。
一九五八年、独仏を中軸とする六カ国は、より広い市場を求め、より強い経済的統合を目ざして、いわゆるEECを結成し、これに反対するイギリスは、六カ国を率いていわゆるEFTAを結び、ここにOEECは、EEC、EFTA、及びそのいずれからも置き忘れられたギリシャ、トルコなどの中進国グループ、この三つに分裂してしまったのであります。